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【中央競馬】重賞ピックアップ-ヴィクトリアマイル・展望--大川馬天柳-

勝利の女神はどの馬を春の女王として戴冠するか。過去10年で前走重賞組が馬券の全てを占めているように、レースレベルは非常に高く、非重賞戦や条件戦からの臨戦は厳しいです。以外にも、前走1着の馬の勝利はありませんが、5着以内の馬のほとんどが馬券に絡んでいます。また、重賞の実績のある馬の活躍が目立つため、前走の結果も重要ですが、近走の実績も重要になります。特に、コース適性も問われるため、芝1600mや東京芝での重賞実績がこのレースに繋がることが多いです。そのため、リピーターの活躍も目立ちます。前走の評価も重要で、優勝馬の全てが5人気以内であったように、それなりの評価が必要になります。前走阪神牝馬Sの活躍が多いですが、ここ4年では不振気味であり、逆に前走GⅠ組の活躍が目立ってきています。ラップを見る限りでは、ハイペース傾向であり、持続力が必要になる上、最後は瞬発力勝負になります。そのため、高いスピード能力と豊富なスタミナを兼ね備えていることが勝利条件の1つになると考えます。さらに、展開では、逃げと追込は不利になり、先行と差しが優勢です。優勝馬のほとんどは4角4〜10番手に位置取っているように、好位から中団で競馬をすることが展開有利に繋がると考えます。また、最終直線では内ラチは芝が荒れていることがあるため、インを使うと苦しくなります。逆に外に行き過ぎると距離ロスが生じるため、ロスなく外に位置取ることができるかも鍵になります。枠番では、2、3枠または6、7枠に入った馬の活躍が目立ちます。馬番では、4~6番、11~14番に入った馬が優勝しており、とくに5番に入った馬が3回優勝しています。なお、過去20年では真ん中(4、5枠)の枠に入った馬の優勝がありません。
まとめますと、高いスピード能力と豊富なスタミナに加え、十分な評価と重賞実績、コース適性を持ち、賢く位置取ることができ、枠番に恵まれた馬が女王として戴冠されるでしょう。
そのように見ていきますと、牝馬クラシック2冠のスターズオンアース、昨年覇者のソダシ、昨年安田記念の覇者ソングラインが有力候補となりますが、東京新聞杯で不利な外枠で2着と健闘したナミュール、秋華賞馬スタニングローズ、スプリントで活躍も、マイルでも上位争いに加われそうなナムラクレアなどの注目馬が多くいます。コース適性や枠などをしっかり加味して選んでいきたいです。

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