中央競馬

【中央競馬】重要ピックアップ-天皇賞(春)・展望--大川馬天柳-

天皇賞の時期がやってまいりました。しかも今年は、京都競馬場の改修が完了し、2年ぶりにこのコースで行われます。非常に楽しみなレースです!
さて、天皇賞(春)ですが、やはり最も格式の高いレースですので、相当なレベルの高さが求められます。そのため、阪神開催を含め馬券に絡んだ馬のほとんどが前走JRAのGⅡレースで上位実績を残しています。特に、前哨戦に位置づけられている阪神大賞典や日経賞は、天皇賞(春)に向けてGⅠ馬も出走するレベルの高いレースになるため、これらのレースで上位につけていると、優勝候補として有力になると考えます。
過去10年のデータを見ますと、もちろん長丁場のレースですので、ペースはスロー傾向になります。まずは、途中かかることなく終始流れに乗ってレースを運ぶことが重要になるでしょう。また、京都芝3200mでは、淀の坂を2回通る上、外回りのカーブは緩やかであるため、豊富なスタミナが必要になります。さらに、最終直線が平坦であるため、最後はキレ味勝負になりやすいです。したがって、天皇賞(春)では、スピードやスタミナを基礎に集中力や賢さを豊富に備えた馬が長距離最強と言えると考えています。
天皇賞(春)の優勝有力馬は、昨年の優勝馬のタイトルホルダーになるでしょう。前走は斤量59kgを背負い、不良馬場の中で逃げて8馬身をつけての圧勝でした。有馬記念では海外から帰っての初戦であり、9着という結果で不安がありましたが、それを払拭する勝利でした。タイトルホルダーは菊花賞馬であり、多くの菊花賞馬は天皇賞(春)を制しているので、京都でも期待できるでしょう。
菊花賞馬といえば、アスクビクターモアもそうです。しかし前走では、まさかの出遅れで9着でした。どうやら休み明けや道悪が弱点であるそうです。おそらく、日経賞のレースでは度外視と言っていいかもしれません。菊花賞の他に、日本ダービーでも3着の実績があるので、安易に軽視せず、巻き返しに期待したいところです。
タイトルホルダーやアスクビクターモアの菊花賞馬がいる中、もう1頭注目すべき馬はシルヴァーソニックだと考えています。前回の天皇賞(春)では、スタートで落馬のアクシデントがありました。しかし、空馬ながら最後まで走り切り、記録にはなりませんでしたが、1着のタイトルホルダーの次に入線していました。その後、柵で転倒するアクシデントもありましたが、重傷に至らなかったことが奇跡的です。復帰後のステイヤーズSでは、見事に勝利し、その次のレッドシーターフHでも勝利をし、2連勝と勢いをつけています。鞍上も引き続きレーン騎手であることは心強いと思います。
他に、阪神大賞典で重賞2勝目を挙げたジャスティンパレス、有馬記念2着馬のボルドグフーシュなど多くの注目馬がいて今回も迷うところですが、しっかりと見極めて4頭を選びたいと思います。

-中央競馬