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【中央競馬】重賞ピックアップ-有馬記念 展望--大川馬天柳-

今年世界最強になった天才がターフに別れを告げた。ターフに愛されし天才がターフに別れを告げた。天に愛されし天才がターフに別れを告げた。

イクイノックス

天からの使命を果たすべくターフを駆け抜けた天才。新馬戦で6馬身差の圧勝をした後、東京スポーツ杯2歳Sでも快勝。また、新馬戦では先行の競馬に対して、東京スポーツ杯2歳Sは後方からの競馬で勝利を掴み取り、ポテンシャルを示した。クラシックでは、東京スポーツ杯2歳Sから皐月賞に直行。大外18番を引き、2着。最終、ジオグリフと競り合う場面もあったが、軍配はジオグリフに上がった。続く、日本ダービーも大外18番を引き、2着。最終、後ろから追い込むも、先に抜けたドウデュースを交わすことができず、ダービー馬の座を譲った。クラシック二冠は悔しい結果に終わった。しかし、これらの2着がイクイノックスを本格化させた。天皇賞(秋)、待望のGⅠ初制覇を狙っての出走。イクイノックスにとっての初めの使命であった。パンサラッサの大逃げで最終直線でも差が大きく開いていたが、脅威の末脚で猛追を開始、残り50mで差し切り、GⅠ初制覇を果たした。そして、そのまま勢いをつけ、有馬記念を制覇。翌年の初戦ドバイシーマCでは、ハナを切って相手を寄せつけず、3馬身以上の快勝。この時から世界最強の座についた。宝塚記念では、打って変わって後方からの競馬になった。しかし、世界最強としての貫禄を見せ、勝利。秋に向けては、ジャパンCが目標となり、イクイノックスにとって最大の使命となった。夏の放牧を経て迎えた秋、イクイノックスは夏負けすることなく、さらに力をつけて帰厩。2回目の天皇賞(秋)では、馬体の仕上がりは最高潮に達し、その馬体はまさに芸術であった。そして、天皇皇后両陛下に見守られながら、イクイノックスは府中の風となり、世界記録の時計を更新した。ジャパンCでは、自身も経験のない詰まった間隔でレコード明けの疲れも否めず、自分との戦いでもあった。パンサラッサやスターズオンアースの復帰、今年牝馬三冠を達成したリバティアイランドの出走もあり、様々な懸念もあったが、イクイノックスにとっては杞憂であった。パンサラッサの大逃げがここでも繰り広げられたが、最後は鮮やかにかわして勝利。自身最大の使命を果たした。天才、その先へ、有馬記念の出走も期待されたが、ジャパンCで使命は十分に果たしており、引退。12月16日、ターフに別れを告げた。天才がターフを去った今、新たな時代を切り開こうとする馬が暮れの中山に集結する。

「オールスター第3戦 ~天才の後継〜」

[登録馬特別紹介(50音順)]
ステイヤーズSで異次元の逃亡劇を見せたアイアンバローズ

香港ヴァーズでGⅠ初V、デアリングタクトと同世代ウインマリリン

天皇賞(春)で本格化、天皇賞(秋)でも天才に迫ったジャスティンパレス

ダービー3世代夢の共演、ダービー馬最年長、世界でも活躍シャフリヤール

二冠牝馬、どんな状況でも馬券を外さないスターズオンアース

凱旋門賞4着、天才に最も近づいたスルーセブンシーズ

皐月賞では異次元の差し切り、今年のダービー馬のライバル、ソールオリエンス

阪神の鬼、最後の逃亡劇を見せるタイトルホルダー

ダービー馬最年少、サトノクラウン産駒の星タスティエーラ

目黒記念2着、長距離の伏兵ディアスティマ

天皇賞(春)3年連続2着、不屈の精神ディープボンド

4歳ダービー馬、天才の永遠のライバル、レジェンド再コンビで復活狙うドウデュース

エリザベス女王杯3着、三冠牝馬と渡り合ったハーパー

目黒記念で重賞初制覇、2500m巧者ヒートオンビート

京都大賞典で重賞2勝目、ムルザバエフ騎手を背にプラダリア

道悪の名人、先行でも弾けるブローザホーン

マーメイドS以降で本格化、福島記念の覇者ホウオウエミーズ

きさらぎ賞馬、京都記念では4歳ダービー馬を追ったマテンロウレオ

エリザベス女王杯2着、フェアリーSでは二冠牝馬に勝利ライラック

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