オールスターズレース第1戦『天皇賞(秋)』
「中距離最強決定戦、競走馬最高の栄誉を目指して」
3歳クラシックレースが終わり、いよいよ秋の古馬三冠の第1戦が始まります。今年の秋の古馬三冠はメンバーがとても豪華で見応えがありそうです。天皇賞(秋)では、出走数が比較的少なくなりそうですが、現役世界最強馬や昨年のダービー馬、今年の天皇賞(春)を制覇した馬など、メンバーは特濃です。
舞台は、東京芝2000mですが、他の競馬場の2000mコースと違うのは、コーナーが1つ少ない3つというトリッキーな形状になっていることです。スタートは緩やかであるものの、2コーナーを出れば、ペースが上がり、道中なかなか緩まないのが東京芝2000mの特徴です。特に、天皇賞(秋)の場合は、9F-2F間全てのラップタイムで12秒台を切ることは珍しくなく、ペースはほとんど緩みません。カーブでも一定のスピードが保たれ、息を入れづらい状況になります。したがって、スピードだけではなく、豊富なスタミナが必要であり、さらに、最終直線では末脚勝負になるため、このレースらしく、中距離の総合力が求められます。
レースレベルは非常に高いため、前走クラスはGⅡ以上に出走していないならば、まず複勝圏に入ることは難しいでしょう。近年は前走安田記念組や東京優駿組の台頭がありますが、今年はこれらのレースからの出走はありませんので、宝塚記念組から狙ってみるとよいでしょう。前哨戦の毎日王冠やオールカマーに出走していた馬にもチャンスはあります。また、前走レースで高い評価を受け、好走していた馬がこのレースでも好走しやすい傾向にあります。
イクイノックスVSドウデュースの対決ムードになる中、これら2頭に対抗できる馬は現れるか、注目です。
【中央競馬】重賞ピックアップ-天皇賞(秋)・展望--大川馬天柳-