コントレイル
父: ディープインパクト
母: ロードクロサイト
母父: Umbridled's Song
【実績】
1着: ホープフルS、皐月賞、東京優駿、菊花賞、ジャパンC、神戸新聞杯、東京スポーツ杯2歳S
2着: ジャパンC、天皇賞(秋)
3着: 大阪杯
2019年: JRA最優秀2歳牡馬
2020年: JRA最優秀3歳牡馬
2021年: JRA最優秀4歳以上牡馬
2019年9月15日、阪神芝1800mで新馬戦デビューしました。当日、オッズ1.7倍の圧倒的な支持があり、レースではその人気に応え、2馬身半で圧勝しました。
ホープフルSでは、オッズ2.0倍の1番人気の支持を得ました。レースでは、パンサラッサの逃げで、ペースが速くなるも、4番手でリズムよく運び、最終直線では、逃げるパンサラッサを抜き去って、そのまま押し切って1着入線、1馬身半の差をつけ、快勝しました。
その後、クラシックロードでは、史上8頭目となるクラシック三冠を達成、また、父ディープインパクトと並び親子の無敗三冠を達成しました。その後のレースでは、2着、3着と苦しいレースが続きますが、ラストランのジャパンCで有終の美を飾り、ターフを去りました。
引退後は、種牡馬として産駒を輩出し、これからの活躍も期待されています。
[各出走馬の見解]
1枠
1番 ジョバンニ
後傾瞬発型。京都2歳Sでは、道中捲る場面があったが、直線でも伸びて2着と健闘しました。出遅れの傾向があり、最内に入っていますので、包まれると抜け出すまでに体力を消耗してしまう可能性があります。先頭に逃げるか、最後方で末脚にかけるか、外側へうまく立ち回るかしなければ上位争いはより難しくなるでしょう。有力馬とやり合える能力はありますが、展開の助けが必要になりそうです。
2番 ショウナンマクベス
後傾持続型。百日草特別では、道中ニシノタンギーが加速して先頭に出るも、自分のリズムで走り、前目で粘り強く残りました。札幌2歳Sのようにチグハグになると、苦しくなるので、ここもリズムよく運んでいきたいです。
2枠
3番 ジェットマグナム
持続型。ロングスパートに対応可能です。コスモス賞では、心房細動を起こしたため、参考外です。芙蓉Sのように道中落ち着いてリズムよく運べば、上位争いも可能です。血統的にもホープフルSとの相性はよさそうですが、間隔が空いている分、どのようなレース展開にするかが鍵になります。最終追いの最後の1Fの時計がかかっていることも気になります。
4番 クラウディアイ
後傾型。新馬戦のように脚を溜めて弾ければ、上位争いは可能です。内枠に入っていますので、控えるなら包まれないように立ち回れるかが鍵になります。追い切りでは、いつもより3F時計がかかっていることが気になりました。
3枠
5番 レーヴドロペラ
持続型。スタートに難があります。また、そこまで斬れる脚を使えるわけではないので、位置取りが後ろ過ぎると苦しいです。未勝利戦のように持久力戦にもっていけると上位浮上はあるかもしれません。最終追い切りで3F時計の40.7はかかり過ぎていると思います。
6番 クロワデュノール
後傾持続型。東スポ杯2歳Sでは、トップスピードを保たせ、競り合う場面もありましたが、先頭を譲らない根性を見せ、勝利しました。中山では、最終直線の入り口でトップスピードを出し、持続力を発揮できるかがポイントになります。東京とは違い、直線が短くなるので、ロングスパートでコーナーを回らなければ、差し届かずに終わってしまう可能性もあります。
4枠
7番 ヤマニンブークリエ
後傾型。差せば斬れ味を発揮し、逃げれば持続力を発揮する自在性があります。ただし、前走逃げたときは、ヨーイドンの展開になっていましたので、ここもヨーイドンになるか、そうでなければ、控えたいところです。
8番 デルアヴァー
後傾持続型。東スポ杯2歳Sでは、出遅れたこともあり、道中チグハグなラップになってしまい、最後は加速するも差し届きませんでした。したがって、スタートと折り合いが鍵になります。スタートはゲート練習を重ねてきたそうですので、その成果が出れば、上位は狙えそうです。
5枠
9番 アリオーンスマイル
地方から転戦したばかりで、前走黒松賞の距離は1200m。結果は13番人気で7着となると、ここでのGⅠはかなり厳しいチャレンジになると思います。
10番 アスクシュタイン
後傾持続型。札幌2歳Sのようにタフな流れになると、苦しくなります。また、コスモス賞は圧勝していますが、相手の恩恵もあります。今回はメンバー強化の中で、最後の直線で粘りを見せられれば、残ると思いますが、現状どこまでいけるかです。
6枠
11番 ファウストラーゼン
持続型。未勝利勝ちですが、相手の恩恵もあったと思います。とはいえ、道中は馬群から離され、最後は進路が塞がる不利な展開があったにもかかわらず、勝利したことは評価できるでしょう。今の実力でどこまでいけるか試しどころです。
12番 マジックサンズ
持続型。札幌2歳Sでは、重馬場かつ4コーナーから早めに動くタフな流れで勝利しました。最後は外を通ったので、展開の恩恵はあったと思います。むしろ、内を通っていたアルマヴェローチェが強く、阪神JFを勝利していました。捲るのは新馬戦からのスタイルだそうですのであり、多頭数で外目の枠に入れたのはチャンスです。折り合いをつけていけば、勝ち負けまでもっていけると思います。
7枠
13番 ジュンアサヒソラ
後傾持続型。勝利まで3戦要しました。勝利した未勝利戦の走りを見ると、東京のほうが合いそうです。また、3戦いずれもスローを経験していますが、ここでもスローになったときに我慢できるかが鍵になります。
14番 リアライズオーラム
後傾持続型。スタートに難ありで、ラップタイムもそこまで速くありません。前走はスタートが決まり、超スローで時計もかかる展開に嵌り、勝利しましたが、今回はそうはいかないと思います。
15番 ピコチャンブラック
後傾持続型。ロングスパート向きだと思います。アイビーSでは、シルバーレインが大逃げに出て、3着に残るも、番手でリズムよく運び、そのまま2着健闘しました。外に入りましたが、2歳重賞に強い川田騎手を鞍上にチャンスはあると思います。
8枠
16番 ジュタ
後傾持続型。新馬戦の走りを見ると、東京のほうが合いそうです。大外枠に入りましたが、スローで前目につけてリズムよくいけば、上位を狙えそうです。
17番 アマキヒ
後傾持続型。新馬戦の最後は差されそうになりながらも、盛り返して押し切ったことは評価できます。もし、ここでも逃げるなら、同系の馬がいるときに競り合ってしまう可能性があります。そのようになったとき、大外枠に入っているアマキヒにとっては不利になります。いかによく折り合えるかが鍵になります。
18番 マスカレードボール
後傾持続型。ロングスパート向きだと思います。アイビーSは前残りの恩恵もありましたが、決して楽な勝ち方ではなかったと思います。しかし、大外よりは中枠のほうがよく、せめて外目の中枠のほうがチャンスがあったと思います。距離もマイル→千八というローテですので、皐月賞よりスローになりやすいレースでは距離克服も鍵になります。
[印]
◎クロワデュノール
○マジックサンズ
▲クラウディアイ
△ピコチャンブラック
△デルアヴァー
☆ジョバ、ジェッ、ヤマニ、ジュタ