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【中央競馬】フェブラリーS 展望-大川馬天柳-

コパノリッキー
父はゴールドアリュール、母はコパノニキータ。馬主はDr.コパこと小林祥晃さん。2012年12月22日、阪神で新馬戦デビューしました。11頭中、8番人気の評価で結果も8着でした。翌年、1月に京都で未勝利戦に出走、ここでも8番人気の評価でしたが、番手から最終直線で抜き去り、5馬身差で圧勝しました。その後、1勝クラスでも勝利し連勝、伏竜Sや兵庫チャンピオンシップでも勝利し、勢いをつけていきました。その後、日本ダービーのローテーションが組まれていましたが、骨折が発覚、休養を余儀なくされました。霜月Sで復帰を果たすも、結果は10着、その後のフェアウェルSも9着と不振が続きました。
2014年が明け、初戦はフェブラリーSでした。骨折明けで不振が続いたこと、前哨戦を使わずにぶっつけ本番で走ることもあり、評価は16番人気(オッズは272.1倍)と出走メンバー最低でした。しかし、レース本番では、未勝利戦のように番手で控え、最終直線では早めに先頭に出ると、後続のホッコータルマエをも抑え、1着入線、評価を大きく覆す勝利を果たしました。
その後も数々のGⅠ、JpnⅠレースを勝ち、かしわ記念3回勝利、JBCクラシック2連覇、帝王賞制覇、マイルチャンピオンシップ南部杯2連覇、ラストランの東京大賞典も制覇しました。また、2015年にフェブラリーSを連覇しており、GⅠ、JpnⅠレースを歴代最多の合計11回の優勝を果たしました。2015年には、JRA賞最優秀ダートホース、16年、17年には、NARダートグレード競走特別賞に選出されています。
現在は種牡馬としても活躍しており、セブンカラーズが地方で重賞を含む無傷の9連勝を果たしています。

いよいよ今週からGⅠレースが開幕します。初戦はフェブラリーSです。フェブラリーSは上半期のダート最強を決めるレースですが、チャンピオンズCから2ヶ月で行われることと一年の早いの時期に行われることもあり、今後の大舞台レースを占うレースにもなると考えています。昨年優勝のレモンポップは、マイルチャンピオンシップ南部杯を制した後、チャンピオンズCも制し、春秋ダート連覇を達成しました。今年はどの馬フェブラリーSを制し、飛躍を遂げるのでしょうか。

[データ]
過去10年のデータを見ますと、4、5歳の栗東所属の牡馬が優勝候補として有力です。ただし、当日4番人気以内であれば美浦所属の馬や6歳馬の優勝も有り得ます。人気薄の7歳以上の馬も複勝圏内に入ることもあるので、要注意です。
ハイペース傾向にあり、前半34秒台のペースに対応できるかが鍵です。また、先行優勢ですが、先行する馬も上り3Fトップレベルの速い脚を使えるかも勝利への鍵になります。
血統はミスタープロスペクター系の産駒が中心です。また、ストームバード系の血統が配合されている馬の活躍も目立ち、5連覇中です。サンデーサイレンス系はゴールドアリュール産駒が最有力です。
過去9年の優勝馬は前走が東海Sか根岸S、チャンピオンズCです。前走東海S組や根岸S組では、優勝馬がフェブラリーSを制しています。また、東海S組や根岸S組で4着以下の馬はフェブラリーSで複勝圏に入っていません。一方で、チャンピオンズC組は着外からの巻き返しが多いです。また、前走がJpnⅠや東京大賞典の馬の巻き返しも多いです。
※東海Sは今年は京都で行われました。前走京都から出走した馬は過去10年で全頭複勝圏外です。GⅡレースですが、取捨選択を慎重に行う必要があります。

[注目馬]
注目はドゥラエレーデとレッドルゼルです。
ドゥラエレーデはダートでは複勝圏を外したことがなく、チャンピオンCも東京大賞典も3着と好走しています。鞍上は好相性のムルザバエフ騎手が予定されています。ここでも上位争いの可能性が十分にあります。
レッドルゼルは昨年のフェブラリーSにて、鋭い脚でレモンポップに迫りましたが、一歩及ばず2着でした。武蔵野Sでも3着と好走しており、今年8歳になりますが、衰えを見せていません。

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