ディープインパクト
父:サンデーサイレンス
母:ウインドハーヘア
母父:Alzao
日本が世界に誇る競走馬の1頭です。14戦出走し、12勝。そのうち、東京優駿など異なる7つのGⅠレースで勝利しています。JRA開催のレースで唯一敗れたのは有馬記念でハーツクライの2着。また、凱旋門賞にも挑戦しましたが、違法薬物の検出により失格でした。
ディープインパクトは2004年12月19日、阪神芝2000mでデビュー。オッズ1.1倍の圧倒的な支持を得て、それに応えるように4馬身差の圧勝劇を見せました。次走の若駒Sでもオッズ1.1倍の圧倒的な支持を得ます。しかし、スタート時出脚がつかず、最後方からになります。さらに、逃げた馬が前を大きく離し大逃げ体勢に。最終直線でも先頭と6馬身差があり、ピンチに陥ったかと思われましたが、上り3F33.6秒、2位と1.4秒差の驚異的な脚を発揮、そのまま先頭に抜け終わってみれば5馬身差の圧勝と衝撃の走りを見せました。その後も弥生賞、皐月賞もオッズ1倍台の圧倒的な支持を得て勝利、無傷の4連勝でダービーを迎えます。
ここでも3度目となるオッズ1.1倍の圧倒的な支持を受けます。レースでは、後方で控える競馬になりながらも、最終直線で大外に持ち出し、そのまま先頭へ駆け抜けます。インティライミなど、他馬の追い込みを引き寄せず5馬身差で圧勝、破竹の5連勝となりました。
ディープインパクトはJRA開催の全レースでオッズ1.3倍以下の圧倒的な支持を得ており、そのうち7回は1.1倍を経験。菊花賞は1.0倍の元払いになるオッズとなりますが、しっかりと人気に応えて勝利、無敗の三冠馬になります。2006年のラストランとなった有馬記念で有終の美を飾った後、種牡馬としても大活躍します。
ディープインパクトは種牡馬として、1821頭の産駒を輩出しました。また、父仔無敗三冠を達成したコントレイルや牝馬三冠のジェンティルドンナをはじめ、多くのGⅠ馬を輩出しています。そして、昨年、ディープインパクト産駒がサンデーサイレンス産駒の2749勝を超え、新記録を樹立しました。
ディープインパクトはJRA賞年度代表馬など多くのタイトルを獲得し、2008年には顕彰馬に選出されました。また、ディープインパクトの活躍が称えられ、2020年には「報知杯弥生賞」が「報知杯弥生賞ディープインパクト記念」に改称されました。
いよいよ世代最強を決める日本ダービーが始まります。今年はどの馬が最強の証を手にするのでしょうか。
[各出走馬の見解]
サンライズアース
皐月賞は2ケタ人気で2ケタ着順でした。体重減の影響もありますが、巻き返すには、チャレンジになりそうです。
レガレイラ
皐月賞は上り最速で追って6着でしたが、1番人気と高い評価がありました。ルメール騎手に戻った上に、東京芝コースはプラスです。凱旋門賞の登録もあり、きっちり仕上げてきているはずです。
ジューンテイク
京都新聞杯の快勝劇は驚きでした。しかし、キャリアも積まれている上、強力なメンバーも揃ってどこまでいけるかです。
ビザンチンドリーム
ゲートに課題があります。皐月賞では、それがレースに響いてしまいました。直線の長い東京芝に変わるのはプラスですが、うまく発馬できるかどうかです。
ダノンデサイル
一頓挫あって長期休養明けです。地力でどこまでいけるかです。
コスモキュランダ
弥生賞、皐月賞で強い走りを見せました。今回、東京芝に変わりますが、やはり中山芝のほうが合うと思います。東京でも近2走ような走りができるかです。
ミスタージーティー
GⅠ含む重賞の実績を見ますと、今回も力が通用するかは疑問です。ここはチャレンジになりそうです。
アーバンシック
レガレイラと同じくスワーヴリチャード産駒で東京芝はプラスになると思います。皐月賞では追って4着までいけたので、今回も上位争いに加わると思います。
ダノンエアズロック
重賞で3着以内経験はありませんが、東京芝のリステッド競走を2勝していますので、侮れません。モレイラ騎手の継続騎乗も心強いです。
サンライズジパング
ダートでの実績もある二刀流ですが、やはり芝では時計がかかったほうがよさそうです。
シュガークン
キタサンブラックの半弟です。大寒桜賞を買った馬が青葉賞で勝てるか正直疑問でしたが、実力は本物でした。ただし、上りが4位以下だったことが気になるところです。力はありますが、もしかするとギリギリかもしれません。
シックスペンス
無傷の3連勝中に加え、スプリングSでは3馬身以上の圧勝しています。しかし、この馬も歩様の不安があって長期休養に入りました。休み明け、初の左回り、今の地力でどこまでいけるかです。
シンエンペラー
兄は凱旋門賞馬です。シンエンペラーも凱旋門賞の登録があり、きっちり仕上げてくるはずです。東京芝2400mに変わることはよく、巻き返す可能性はありそうです。
ゴンバデカーブース
NHKマイルCの復帰戦では、長期明けにもかかわらず、4着と健闘しました。しかし、東京芝は合いますが、2400mに延長し、今回も健闘できるかどうかは疑問です。
ジャスティンミラノ
昨年のソールオリエンスにつづき、無傷の3連勝で皐月賞を制覇しました。ここでも勝ち負けですが、着差なしの2着になりそうな気配も…
メイショウタバル
残念ながら、出走取消です。
ショウナンラプンタ
東京スポーツ杯2歳Sの上り最速の走りは評価できそうです。青葉賞の結果にもある通り、2400mでも問題なくいけそうですが、大外枠を引いてどこまで走れるかです。
エコロヴァルツ
武豊騎手の持ち馬でしたが、今回は乗り替わりです。大外にも入り、チャレンジになりそうです。
[予想]
◎レガレイラ
○ジャスティンミラノ
▲シンエンペラー
△アーバンシック
△ダノンエアズロック