仁川で始まるクラシック初戦。一冠目を制し、最速を証明するのはどの牝馬でしょうか。以下、各出走馬の見解です。
[各出走馬の見解]
ワイドラトゥール
紅梅S馬ですが、紅梅Sはスローペースでした。ラップを見ても、後傾型。流れが速くなると厳しいかもしれません。また、重賞レースは2回出走していずれも大敗。前走チューリップ賞の着差は+0.9秒です。さらに、桜花賞では不利な最内枠に入り、より厳しさが増しています。
クイーンズウォーク
川田騎手×中内田厩舎、中内田厩舎×阪神芝1600mの相性は抜群です。自身も未勝利→クイーンCと連勝し、能力はあると思います。どちらかといえば、末脚を使って伸びるタイプであり、持続力が問われる阪神芝1600mは少し短い気がします。出遅れず、少し前目の競馬が理想だと考えます。最内ですので、勝つためには底力が問われますが、2,3着に残る可能性は高いです。
イフェイオン
こちらも未勝利→フェアリーSと連勝中です。これまでの人気は新馬戦から6番人気→2番人気→5番人気。今回は想定8番人気で、相手が強化されてどこまでやれるかです。
キャットファイト
アネモネS馬です。実績を見ると、中山の方が合うイメージです。重賞レースも2回出走していますが、いずれも入着まで届いておらず、メンバーも強化され、厳しいところもあります。
シカゴスティング
阪神JFでは、先頭で逃げ粘り、5着健闘しました。フィリーズRでは、馬体重が増えたことはプラスですが、12着と大敗を喫しました。今回、さらに成長分を出せるかが鍵ですが、巻き返すにはもう少し時間がかかるかもしれません。
ハワイアンティアレ
チューリップ賞では、15番人気でしたが、3着と大穴を開けました。チューリップ賞のラップを見ると、桜花賞に通用すると思います。また、チューリップ賞5着のエポックヴィーナスがフローラルウォーク賞で勝利しているので、レースレベルは低くはないと思います。メンバーが強化されても、3着以内に浮上し、チューリップ賞3着がフロックではないことを証明できるか注目です。
スウィープフィート
チューリップ賞でトライアルレース勝利をしました。後方からでしたが、最終直線ではごぼう抜きをし、1着入線。ポテンシャルの高い馬です。また、エルフィンSにも出走しており、ライトバックに敗れましたが、荒れた内のほうを通り、外から他馬が伸びていく中、しぶとく粘っての2着で内容としては評価できます。阪神JFでは、7着と敗れましたが、桜花賞で巻き返す可能性は高いです。ただ、前走これほど強い勝ち方をし、間隔も少し詰まっていますので、反動がないかが心配材料です。
コラソンビート
フィリーズRでは、2着に敗れましたが、これまでに重賞レースに3回出走し、全て複勝圏内に入っています。京王杯2歳Sで、紅一点で出走し、牡馬を負かしていることは評価できます。阪神JFでも3着に入っていますので、ここでも複勝圏内に入る可能性は高いです。
アスコリピチェーノ
2歳女王で3連勝中です。新潟2歳Sから阪神JFを勝利することはこれまでに例がなく、能力の高さを評価することができます。本命候補でしが、発熱を起こしたこともあり、ここは連下で様子見です。
セキトバイースト
チューリップ賞では、ペースが流れる中、先頭で逃げ粘って2着でした。今回もチューリップ賞のようにハナを切ることができれば、逃げ残る可能性はあるでしょう。
ライトバック
エルフィンS馬ですが、良馬場で時計は1:35.1とかかっています。持ち時計は1:34.2と今回のメンバーの中では、下から2番目です。今回も時計がかかったほうがよいのかもしれません。
ステレンボッシュ
阪神JFでは、惜しくもクビ差の2着に敗れましたが、これまでの上がり3Fは2位以内をマークしており、速い脚を使えることは確かです。これまでに2度乗り替わりがありましたが、連対を外していませんので、操縦性は高いと思います。巻き返す可能性はあるでしょう。
テウメッサ
アネモネS2着馬ですが、重賞はこれ初挑戦です。一気にメンバーが強化され、厳しいレースになりそうです。
ショウナンマヌエラ
新潟2歳Sでは、逃げ粘って2着と好走しました。前走チューリップ賞ではテンションが上がってしまい、出遅れて14着と大敗。今回もテンションが鍵ですが、テン乗りになり、巻き返しは難しいと思います。
エトヴプレ
フィリーズR馬です。ハイペースラップで逃げ切ったことは評価できます。今回は他に逃げ馬がいる中、ハナを奪えるかが鍵になります。また、マイル以上の距離経験がなく、どこまで粘れるかも鍵です。
セシリエプラージュ
フィリーズRでは、3着に入り優先出走権を獲得。上がり3Fもこれまでに3位以内をマークしていますが、持ち時計はメンバーの中では最もかかっています。メンバーが一気に強化され、どこまでいけるかです。
マスクオールウィン
フェアリーS2着です。この馬もメンバーが一気に強化され、どこまでいけるかです。
チェルヴィニア
アルテミスSでは、強い勝ち方をしましたが、ケガで休養を余儀なくされました。トライアルレースも使うことなく、ぶっつけの本番になります。能力はありますが、地力でどこまでいけるかです。
[印]
◎スウィープフィート
○ステレンボッシュ
▲コラソンビート
△アスコリピチェーノ
△クイーンズウォーク
☆セキトバイースト
☆チェルヴィニア
☆エトヴプレ
チューリップ賞で強い勝ち方をしたスウィープフィートを第1軸、阪神JFの2着敗退から巻き返す可能性のあるステレンボッシュを第2軸とします。単穴にコラソンビート、アスコリピチェーノとクイーンズウォークは連下で押さえます。穴馬としてセキトバイースト、チェルビニア、エトヴプレを押さえます。
今回は芝1600mで1分35秒以上の時計を持っているメンバーはおらず、最もかかっていてもセシリエプラージュの1:34.8です。1:33.9以下の時計を持っているメンバーがほとんどで、馬場のコンディション次第になりますが、速い時計で決着する可能性はあると思います。ひょっとしたら、レコードタイムが出るかもしれません。